ミュージックステーション（2021-08-16）「最狂の新人」艾薇Ivy Lee『I』

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突然ですが、台湾の音楽業界で活躍している多くの歌手は、テレビの歌唱コンテストを通してデビューしたことをご存知ですか？

台湾のダンシング・クイーンと呼ばれるトップアイドル、ジョリン・ツァイ、原住民族・プユマ族出身のトップスター、アーメイ、パワフルな歌声で若者に大人気なロックスター、ジャム・シャオ、そして、近年数々のミュージックアワードを総なめしている天才肌のシンガーソングライター、ララ・スーなど、全員テレビの歌唱コンテストで優秀な成績をあげたことでデビューを果たしました。C-POPのキングと呼ばれる、ジェイ・チョウも、同級生の伴奏として出演していたテレビの歌唱コンテストで音楽の才能を見出され、音楽業界に入ったのです。

今週ご紹介する歌手は、2019年8月から11月まで台湾で放送されていたテレビの歌唱コンテスト「聲林之王2（ジャングル・ボイス2）」で堂々と1位を取得し、これからの活躍が期待されている女性歌手、艾薇（Ivy Lee／アイビー・リー）です。

1997年生まれ、マレーシア出身のアイビー・リーは、歌うことが好きなため、10歳の頃から世界各地をめぐり、歌唱コンテストに参加してきました。これまでに参加した歌唱コンテストの数は300回を越えており、そのうち、1位になった回数はおよそ半数以上の160回もあります。2019年に台湾の歌唱コンテストで優勝した後、アイビー・リーは台湾で音楽活動を展開しています。

2020年に発表したデビューシングルは、2週間連続で台湾、マレーシア、シンガポールのヒットソングランキングの1位に輝いていました。新人歌手としてはなかなか達成できない実績ですから、アイビー・リーは「最狂の新人」と呼ばれ、ジョリン・ツァイやアーメイに継ぎ、次世代のC-POPスターとなることが期待されています。

今週は、アイビー・リーが今年にリリースした、初めての個人アルバムをお聞きいただきましょう。アルバムのタイトルは、英語の第一人称『I』です。アイビー・リーのデビューシングルを含めて、全10曲が収録されています。アイビー・リーとはどういう歌手なのか、どういう個性を持っているのかを表しているアルバムです。

※8月16日にご紹介する曲：
1.「失重前幸福」（無重量になる前の幸せ）
2.「甘蔗掰掰」（サトウキビ、バイバイ）
3.「絕美」（絶美）
4.「請離開我」（私から離れてください）
5.「溫室狂花」（温室の狂い花）

（編集：曾輿婷／王淑卿）